12月14日は世にも奇妙な物語 2024冬の特別編が放映されます。今回も、歴史に残る名フレーズが登場するだろうかと興味津々です。
思えば「ズンドコベロンチョ」に驚かされたのは1991年のこと。あれから33年が経過した今も、このシリーズを楽しみにしている人がおおいことからも、その人気の根強さがうかがえますね。
今回も、奇想天外なストーリーが展開される一方で、現実を投影するような、テーマやメッセージ性の強さに惹かれる方も多いのではないでしょうか。また、時折登場する「それって実在するの?」と気になってしまうような言葉も、この番組ならではの魅力ですよね。
例えば、今回は、アフリカの小国「パギジア共和国」。一応、念のため、パギジア共和国が実在するのか、調べてみました。
パギジア共和国は実在するの?
インターネットで調べた限りでは、パギジア共和国は実在しない架空の国名のようです。しかし、調査の過程で興味深い意見を見つけました。それは、「物語に現実味が感じられる」という感想です。
ここで言う現実味とは、国名そのものではなく、ストーリーの内容や、社会に対する風刺が明確に描かれている点を指しているようです。
テレビ局で番組制作を手掛ける・私(尾上松也)のもとに上役(津田寛治)からの電話が鳴った。アフリカの小国・パギジア共和国が突如として我が国に宣戦布告をし、小さな船が2隻で我が国へ攻めてきているという。上役の命令により特別報道番組の担当をすることになった私は、独立したてのパギジア共和国の調査を始める。本土到着まで、あと40日!我が国の運命は!?
引用元:フジテレビHP世にも奇妙な物語
https://www.fujitv.co.jp/kimyo/202412.html
原作はあるの
今回のエピソードは、星新一さんの作品「ああ祖国よ」が原作となっています。インターネット上の口コミ情報をみてると、星新一さんの作品としては珍しく、作者自身の感情がストーリーに反映されているというコメントがありました。
わたし自身、以前よんだ「ボッコちゃん」など他の作品を思い出してみると、奇想天外な物語でありながら、どこか淡々とした描写が印象的だったことを覚えています。
今回の「ああ祖国よ」はまだ読んでいないのですが、もしかすると、星新一さんの現代社会への憂いが垣間見える内容なのかもしれません。今回のドラマにもそんな星新一さんの想いのようなものが描かれているのか、注目してみたい気持ちになっています。
番組ラストに、タモリさんから「人生楽しんだ方がよくないですか?」というようなお話と共に、「モンテカルロの誤謬」というお話がありました。
私は聞いたことが無かったので、念のため、これも実在の言葉なのか調べてみました。Wikipediaの説明から理解したところによると、以下のようなことかと思います。
「モンテカルロの誤謬」というのは、「今までたくさん起きたことは、これからはあまり起きないだろう」とか、「今まであまり起きなかったことは、これからたくさん起きるはずだ」と考えてしまう間違いのようです。たとえば、コインを投げて何回も「表」が出た後に、「次はきっと裏が出るだろう」と思うのがそれです。
でも、コインを投げる結果は毎回独立していて、過去の結果が次の結果に影響を与えるわけではありません。だから、「次も表が出る確率」と「裏が出る確率」は、何回目でも同じ50%ということのようです。
この間違いのことを「ギャンブラーの誤謬」とか「モンテカルロの誤謬」と呼んでいるようで、この世にも奇妙な物語より以前から存在していた言葉と思われます。
パギジア共和国は実在?原作はあるの?【ああ祖国よ 世にも奇妙な物語】のまとめ
インターネットで確認するレベルですが、パギジア共和国というのは実在せず、原作者星新一さんが創造した架空の国名のように思われます。
今回の『世にも奇妙な物語』で放映される『ああ祖国よ』。星新一さんの名作を、物語の面白さだけでなく、社会へのメッセージ性という視点からも楽しんでみたいと思います。
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