こんにちは、Makoです!
ルート29の試写会から参加者の声がきかれだしましたね。予告などから「難解な映画?」と感じられていた方もいらっしゃったのではないでしょうか?
試写会後の感想をみますと、予告通りに幻想的ではあるものの、ドラマのゴールには涙し、その移り行く心の様に共感を覚えた方が大半を占めているように感じました。
今日は、心の旅がテーマとなっているルート29がなぜ共感を呼ぶのか深掘りしてみました。
今回の記事は次のような人におすすめです
- 映画ルート29が心揺さぶる理由を知っておきたい方
- 主演キャストや監督が心の旅をどのように感じているのか知りたい方
調べてみてわかったのですが、そもそも、「心は旅をするものである」ことを前提に、公にそれを語る本や物語は意外に少ないということでした。
つまり、活字などで伝えられる言葉にはなじみがなく、自身の経験と結びつかないために難解と感じられたが、映像としてみた時に、心が何かを思い出したのではないかと思うのです。
今日はドラマをより楽しめるように、心というものが何を求め旅するものなのか、数少ない書物の言葉をかりながらお伝えしようとおもいます。
ルート29が不思議な映画だけど癒されるといわれる理由を考察
結論から言えば、ルート29は不思議な映画..という評価は否定できなさそうです。
確かに、森の中で現実逃避の親子にであったり、ひっくり返った車の中に老人がいたり、鳥取の夜空に飛んでおなく大きな月が浮かんでいたり..不思議感は満載です。
さらには、無表情な綾瀬はるかさんというのも、現実とかけ離れた不思議な光景に映りますよね。なんかちょっと不気味さまで感じられるそうですよ
不気味さと癒しって、なんだかあまり釣り合わない感じなんだけど
そうだよねえ。私も最初はなんか気味の悪い映画なんじゃないのって思ったんだよね
でも、そうでもなさそうですよ。実際試写会に参加された方の感想は、おおむね癒されたように言われているんだよね。
調べてみると、不気味さだとか、不思議な感覚を感じるのと、癒されるというのは全く別のことのようなんです
例えば、往年の名作ゴーストなんかは幽霊を扱いながらも観客の心つかんで離さず、多くの人を癒した映画だよね
あれね。1セントコインだっけ?宙を浮かびながらモリー(デミ・ムーア)に手渡されるのよね。1セントを動かしていたのは幽霊だわ
そうだね。不思議な情景だとか、もっというと恐ろしい情景が収められていたとしても、癒しはそれとは別のこととして起こるということだね
最近の書物では、癒しというのは人との繋がりを感じた時に起こるといわれることが多いです。
人との繋がりを感じた時?
わかりやすい言葉に置き換えるなら、「人の幸せを願ったとき」といえそうだね
なるほど~。映画の中の人であっても、そのストーリーによっては、その人の幸せを願うことってあるわね
(笑) 自分の実生活では他人のことで見えている部分はごくわずか。それが映画とかドラマだと、現実にはわかりようがない他人のことが、詳しく描かれるから、実生活よりも余計に感情移入して、幸せを願うことって多いよね
あーわかる。そういうことか。ドラマでは結構人の幸せ祈ってるのよ、私!
そういう状態だって、立派に人と繋がってる状況だよね
モノや事を追いかけた時、そこで得られ残るものは虚しさで、人との繋がりを求めてその誰かの幸せを祈っているような時、そこに虚しさはやってこないといわれることが多くなってきました。
映画ルート29が描く心の旅ってどんな旅?
ルート29はそんなさまよう心が行きつくべき目的地を示そうとしたんではないでしょうか?訳の分からない人々との遭遇。それそのものはただのわけのわからない出会い。
人はそれぞれにわけのわからない道をあるきつづけるものなのでしょうか。でも、ハルとのり子の出会いは、これまで名もなき道をあるきつづけたふたりを、初めて名前のある意味のある道へと導いたのかもしれません
それがルート29。はじめはいつも通り、意味のない道であったのかもしれません。それが二人の出会いによって、心が機能しだした。そして出会いに意味が生まれ始め、その道に名前が付いた。ルート29
すべての出会いに意味があるとか言われたりするわね
そうだね。ただ、出会うだけでは、そこに意味はありませんよといわれるね
どういう意味
心の中でね、出会った誰かの幸せを祈るってこと。それで出会いに意味が出てくるといわれているよ
心で思うだけでいいの?
そうだよ。心が主だからね
思うだけでいいなら、安全ね!最近物騒だから
うん、行動というのは、心の状態をさらに強化するだけのことだから、無理しなくていいんだよ。知らない人に語り掛けるなんて不自然なことは、恐れを感じるから癒しにはならないね。
映画の中では綾瀬はるかさん演じるのり子が完全に心閉ざしていた状態で、ハルとかかわりを持つところから始まります。鳥取でまつハルのお母さんのもとへの二人旅です。
その過程で、のり子はハルにだんだんと関心を寄せていくことになるんですね
ところで、「無関心」はダメですよとよくいわれるんだけど、のり子は典型的「無関心」状態だったっていうこと?
そうだね。人に関心を寄せないというのは、心閉ざしていると言い換えることができるね。
人は心閉ざすとさまよいだすといわれるね。さまよっては誰かに出くわし、だけど、何をしていいかわからないから、またさまよって、別の誰かに出くわす。
ただ、国道29での旅はそうではなかった!そうでしょ
そうだね。ハルとの出会いによって、少しずつ、人の幸せをねがうという心の本来の働きが戻ってきだしたようだね。
あらすじ
鳥取で清掃員として働くのり子(綾瀬はるかさん)は、ある日精神科病棟に入院している理恵子に出会います。理恵子は姫路に住む娘のハルをつれてきてほしいとのり子に依頼します。のり子は盗んだ(?)清掃会社の車でハルを迎えに行き、姫路から鳥取の母のもとへ戻ります。その道がルート29で、そこがハルとのり子の心の旅の舞台となります
鳥取出身のMakoは映し出されるロケ地映像だけで、心が旅をしだす思いです
一番好きなロケ地シーンは?
鳥取駅前の川端あたりから久松山の上の幻想的な月がうつっているところ。どうやらこの映画は幻想的なシーンを含んでるようだね。あそこは私の思い出の地さ
映画ルート29のキャスト一覧
役名 | 俳優 | 役 |
のりこ(通称トンボ) | 綾瀬はるか | 鳥取で一人ぼっちの清掃員として暮らしている |
ハル | 大沢一菜 | 姫路に暮らす風変わりな女の子 |
理恵子 | 市川実日子 | ハルのお母さん。鳥取の精神病棟に入院している |
犬を連れた赤い服の女 | 伊佐山ひろ子 | 脱走した3匹目の犬を探している |
森で出会う少年の父 | 高良健吾 | 森で出会う少年の父 |
森で出会う少年 | 原田琥之佑 | ハルと心を通わせる |
亜矢子 | 河井青葉 | トンボの姉で小学校教師 |
時計屋のおばあさん | 渡辺美佐子 | ハルがふと訪れた鳥取の時計屋 |
じいじ | 大西力 | ひっくり返っていた車に乗っていたじいじ |
牧場の大きな男 | 松浦伸也 |
映画ルート29のロケ地マップの入手先
ロケ地情報は鳥取県観光協会さんがまとめられています。鳥取にお越しの際にはぜひマップを受け取ってみてくださいね
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