※2024年7月8日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2024年8月22日に再度公開しました。
こんにちは。
今日は大森南朋(なお)さん演じられる国際山岳医についてのお話です。
南朋さんは、本作品は、深みのある人間群像劇になるといわれています。
どいういうことでしょう。
国際山岳医という私たちにとっては比較的目新しい言葉を少し知っておくことが必要かもしれません。
山岳地帯で行う医療というものは、山の経験、知識が大いに必要とされ、またそこで発生するケガ、体の不調に関しても特有のものがあり、医者にとっても、専門の知識と経験が要求されるということは、何んとなく想像がつきます。
私は山の経験はほとんどないものですが、でも、生命の危機と直面するかもしれないレベルの他のスポーツの類でも見られるように、その経験から得た知識がかろうじて命をつなぐということが多々あるのではないかと思います。
極限状況ですから、その選択には、周りの人の理解もひつようとなるのでしょうけども、それを理解するためには、そもそもその経験が必要であった。。
そのような状況に置かれた経験を有する方のお気持ちというのは、とても私などには計り知れるものではなく、ドラマの中では、それをどのように演じられるのか、とても興味をひかれるところです。
今日は、そんなドラマを楽しむために、大森南朋さんについて、そして、国際山岳医というものを少し調べてみたいと思います。
大森南朋のプロフィール
1972年2月生まれの東京都出身。テレビを通してみる大森南朋さんは役者イメージ100%かと思うのですが、実はバンドマンとしての活動をとても精力的にこなされています。
ご自身のホームページを拝見すると、もうそれは100%バンドマンでいらしたのですねという内容になっています。
バンド活動は高校のころからのものと思われます。
1993年サザンウィンズ日本編東京ゲームで俳優デビューが21歳。
その後毎年何かのメジャードラマ、映画に出演し今日に至るという感じですから、ご自身は音楽の方に力を入れようとされながらも、ドラマの世界が南朋さんを掘っておかないといった感じでなのでしょうか。
- 映画 サザンウィンズ日本編東京・ゲーム 1993年映画
- NHKドラマハゲタカ 2007年
- ドラマ 龍馬伝 2010年
- 映画 R100 2013年
- ドラマ コウノドリ 2015年
- 映画 アウトレイジ 最終章 2017年
- ドラマ私の家政婦ナギサさん 2020年
- 映画 そして、バトンは渡された 2021年
- ドラマ ちむどんどん 2022年
- ドラマ どうする家康 2023年
- 映画 シン・仮面ライダー 2023年
さて、南朋さんがなるほど、家政婦なぎささんのようなとってもソフトなイメージから、いや、対局、ハードな人柄まで、世の人格一周回って全部演じきれそうなかたなのだなとご理解いただいたところで、では、今回臨んでおられる国際山岳医とはいかなるものか?
なぜ南朋さんでなければならなかったのかについてみてみたいと思います。
国際山岳医とは
日本人初「国際山岳医」となった女性医師の記事がSNSに多く取り上げられています。日本人初の「国際山岳医」である大城和恵さん。
「2010年にUIAA(国際山岳連盟)/ICAR(国際山岳救助協議会)/ISMM(国際登山医学会)認定英国国際山岳医の資格を日本人で初めて取得」とあります。
大城和恵さんホームページ
https://kazue-oshiro.com/
2008年41歳の大城さんは、その当時から医師でいらっしゃいましたが、特に山岳に精通した医療には精通されていませんでした。
長野県に生まれ育った大城さんは、山への郷愁から大学在学以降、世界の名だたる名峰への登山を繰り返されていたのですが、ひどい高山病に陥った日本の方と遭遇、持てるだけの知識で医療を施し、何とか無事に生還することができました。
しかし、その時、山岳地域で発生する特有の病に対して、山岳医療を専門的に勉強したいという思いが強くなり、2009年にイギリスのレスター大学の専門コースに進み、翌年、「国際山岳医」の資格を取得という道を歩まれています。
大城さんは山岳医療で大事なのは、救助隊の人たちとの連携です。と語られます。
つまり、その現場から「生きて帰らなければならない」というのが最重要課題となります。
ただでさえ、過酷な登山の道中からどうやって帰るか。
命を懸けた決断が迫られるだろうというのは、誰にでも簡単に想像がつきます。
でも、その場を経験したものでなければわからないレベルのことをどう伝えていくのか。
これは、大城さんをはじめ、山岳医療に携わられる方にとっては、周りの理解を得るために、何としても伝えていかなければならないことですし、今回、南朋さんはじめ、番組スタッフが取り組まれる仕事は、まさにその山岳医療のただなかにいらっしゃるかた、また、今、そして今後もますます増加するでしょう山を愛する人たちの安全サポートする、非常に大事な役目を追われていると思うのです。
大森南朋さんの魅力
南朋さんは、この役柄を演じるにあたって、江森岳人の魅力をこのように言われています。『個人的には、(この江森岳人の)人間味や隙(すき)をしっかり出せたらと思っています』
さて、今日のドラマは、この隙(すき)というのがどのように演じられるのか、私としては興味津々です。
人の魅力 隙(すき)
はたから見ていて、普段の行動も、考えも、身なりなども、完璧な人が時折隙を見せた時、魅力的とかよく言われます。この隙というのはどういうものなのか考えてみました。
隙の無い人は近寄りがたいとかもよく言われますよね。
でも、この隙というのを、狙って作るといわれる人もいます。
南朋さんは、今それをドラマの中で狙ってやろうとされているのではないかと思うのです。
南朋さん流の隙とは
南朋さんと杉野さんの間には絶妙な信頼関係が既に築かれているように感じました。
南方さんの言われる「隙」というのは、まさにこういった信頼関係の中から生じるのではないかと思うのです。
ちょっとたとえがよくないかもしれませんが、詐欺にあってしまう人がお人好しだとか、隙があるとか言われたりすることがあります。
信頼するところに隙が生じるというのは否定できないかもしれません。
普段の生活の中で隙というとあまりいい響きを持たないですが、誰かのことを心底信じてしまうところに隙が生じるというのは否定できないような気がします。
でも、その結果はというと多くの人に愛されるというのも決して外れていないように思うのですがいかがでしょうか。
南朋さんが目指す隙というのは、お仕事の中で共演される方、スタッフの皆さんを信じ切ることで生じる何かのことを言われているのかもしれませんね。
まとめ
命がけの状況を描く俳優の方々は、命がけの状況に身を置く、想定しながらドラマを作成されると思うのです。
きっと危険なこともおありのことと思います。
それでも、現場がこの事実を周知されることを待ち望んでおられるんですよね。
もう応援するしかございません。
応援しております!
ただ最後に一つ、先に述べた、『なぜこのドラマに大森南朋さんが必要だったのか』
主役の杉野さんに『信頼』を実際に寄せている方のキャスティングは欠かすことができない要素だったのではないかと思います。
山という場所は、そういったものを、山を知らないものにも連想させる場所ですよね。
山のドラマに『信頼』は欠かせません。南朋さんはそれを『隙』といわれました。
ご自身もそこに『信頼』があることを認識しておられるのですから、これはもう間違いありません。
素敵なドラマになりますね。
今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
今日も、あなたにとって良い一日になりますように。
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